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【ビジネス用語】Will・Can・Mustとは何か?【ビジネスパーソンの考え方】

【ビジネス用語】Will・Can・Mustとは何か?【ビジネスパーソンの考え方】

「Will・Can・Must」という言葉を聞いたことがありますか?

それぞれの単語は中学校で習う簡単な英単語ですが、「Will・Can・Must」をワンセットとしたビジネス用語が存在しています。

今回は、この「Will・Can・Must」についてご紹介します。

「Will・Can・Must」とは、何を指す言葉ですか?

「Will・Can・Must」とは、ビジネスにおける一つの考え方(=フレームワーク)です。

「Will・Can・Must」のフレームワークは、就職活動や企業の人事制度などに広く取り入れられている考え方です。

Will…「実現したいと思っていること」
Can…「Willのためにできるようになるべきこと/今できること」
Must…「Canのために今すべきこと」

例:営業職のエキスパートになり、多くの受注をしたい(Will)から、的確なニーズの探り出しを身につけ、コミュニケーション能力を活かす(Can)。これらを実現するために、多くの商談をこなさなくてはならない(Must)。

「Will・Can・Must」、この3つはそれぞれが重なり合う輪であり、その重なりが大きければ大きいほどモチベーション維持ややりがいに繋がると言われています。

また、リクルート社ではこのフレームワークを人事制度に導入しております。

従業員は、半期に一度「WCMシート」を記入します。これは、本人が実現したいこと(Will)、活かしたい強みや克服したい課題(Can)、能力開発につながるミッション(Must)の項目からなる目標管理シートです。

従業員一人ひとりが仕事を通じて実現したいこと(Will)を明らかにし、上長とすり合わせ、その実現のために何ができるか、どのようなことができるようになる必要があるか(Can)を確認した上で、何をすべきか(Must)を考えるサイクルを半年ごとに行っています。

引用:リクルートホールディングス

「Will・Can・Must」は転職にも使える考え方

この「Will・Can・Must」は在職中のキャリアプランだけでなく、転職活動にも応用できます。

例えば、志望動機。

この部分を「Will・Can・Must」に落とし込んで回答ができれば、非常に説得力があります。

例:営業職とA社製品に興味があり、A社の営業職に就きたい(Will)。

⇨そのため、持ち前のコミュニケーション力・スピード感を活かすと共に製品知識を深めていく(Can)。

⇨製品を自ら使う・研修に積極的に参加するなどして説得力を伴った上で、セールスをしていくべきだと考えている(Must)。

このように、面接で自分の考えを

「何がやりたいのか」

「何ができるのか(できるようになるべきか)」

「そのために入社したら何をすべきだと自己分析しているか」

という「Will・Can・Must」の軸で話を進めることができれば、わかりやすく伝えることができます。

また、Willが単なる自分のやりたいことではなく、企業側のニーズに応えられているものかどうかも、選考では重要なポイントです。

自分のWillと企業のWillが重なった時、採用担当者はあなたを採用対象として強く意識するでしょう。

「Will・Can・Must」は頭の中で考えるだけではなく、紙に書き出して(アウトプットして)みましょう。

また、「Will・Can・Must」ビジネスシーンでの汎用性の高さが注目されますが、業務そのものの遂行だけでなく、人生における選択や目標も、このフレームワークに落とし込めます。

そのため、転職活動をする/しないの判断や、志望企業の選定など、迷った時や目標を定めたい時「Will・Can・Must」で行動を考えてみるのも方法の一つです。

転職活動のWill・Can・Mustとは?

まず、この図をご覧ください。

階段の頂上、人物、一つずつの段差。

それぞれがWill、Can、Mustを表しています。

CanでMustに挑み、Willを実現させるというのが、このフレームワークの実態です。

  • Willは「階段の頂上」
  • Mustは「階段の一段ずつ」
  • Canは「自分の今の装備やステータス(今後身につける/つけたいスキル含む)」
  • この3つの確認の場が面接

転職を考えている人を例に、この3つを具体的に考えてみましょう。

「Will・Can・Must」…Willは「階段の頂上」

Will(実現したいこと)は、階段の頂上。

つまり、何をゴールにするかです。

実現したいこと

  • 社会的に影響力のある仕事をしたい。
  • 色々な業界の人と接点を持ちたい。
  • 専門知識を増やしたい。
  • ビジネスコミュニケーション能力を磨きたい。

このような内容は全てWillになります。

「転職すること」をWillにせず、「転職によって何を叶えたいか」をWillとします。

Willは、未来のことも見据えて考えます。

例えば3年後、自分はどんなビジネスパーソンになりたいのかを考えるなどです。

未来のことが考えられない場合、転職後のモチベーションが保てず、継続が難しくなってしまい転職を繰り返してしまうというケースもあります。

「休みが多い企業がいい」「大手に転職したい」などをWillに見据え安易な気持ちで転職すると、このような失敗を招きやすくなってしまうのです。

また、上記の例の他に、入社したい企業のビジョンを意識したWillを持っておくと良いでしょう。

単純に「成長したい」「自分を磨きたい」だけだと、なぜその企業じゃないといけないのか?という部分が少し弱いです。

自分の成長×企業の発展、これを意識してWillを決めることで、面接に強くなれます。

「Will・Can・Must」…Canは「自分の今の装備やステータス」

Can(今できること)はまさに、自身の装備やステータス(今後身につけるスキル含む)を指しています。

CanはMustを乗り越えていくために必要な経験値とも言えます。

Mustの階段を登り切るため、Canを見間違えないことは重要です。

ただし、Canは「今後身につけていくスキル」でもあるように、成長に伴い上方修正していける場合もあります。

その場合は、入社後に都度調整すれば良いのです。

目標を上方修正することでモチベーションが上がり、Willまでの道をより最速で進めるという好循環が生まれます。

一旦面接では「現時点の見通し」という認識で進めて大丈夫です。

「Will・Can・Must」…Mustは「階段の一段ずつ」

最後に、Must(今やるべきこと)はWillのために越えなければいけない階段の一段ずつに例えることができます。

実際にはKPIの達成、日々の地道な作業など具体的なタスクがこれにあたります。

Canを使って、Mustを一つずつ乗り切っていく。

この作業の先にWillがあるのです。

Canの「できること」が多ければ多いほど、Mustも困難を極めず乗り切れると言えます。

スキルやガッツがあればあるほど、Willへの道もより平易なものとなるでしょう。

また、注意したいのが、Mustのマイナス要素が強くなりすぎないようにということ。

人は、ハイリスク・ローリターンに対しては、なかなかモチベーションが上がりません。

Willは必ずMustに見合った大きなプラス要素を持つことに設定しましょう。

逆にWillをすぐ達成できるものに設定するのも、成長の機会損失になりますので避けましょう。

面接は「Will・Can・Must」を質問される場所

面接で「Will・Can・Must」を軸に考えると良い…という理由は簡単、面接の場自体がそもそも、「Will・Can・Must」を聞かれる場所だからです。例えば…

  • 3年後に、この会社でやりたいことは?(Will)
  • 前職の退職理由は何ですか?転職を考えたきっかけは?(Will)
  • 今までどんなことを頑張ってきましたか?どんなことができますか?(Can)
  • この業界や仕事内容は理解していますか?厳しくてもやっていけますか?(Must)

このような質問がよくあるかと思いますが、「Will・Can・Must」がしっかり把握できていれば、回答に詰まることはありません。

(退職理由の問いかけは、裏を返せば「今後どのような自分になりたいから、退職という道を選んだのですか?」なので、Willに該当します。)

「Will・Can・Must」を使って仕事や人生を考えよう

転職の「Will・Can・Must」は「階段と、それを上る人」に例えることができます。

条件だけ…ネームバリューだけ…と、目先の希望だけではなく、数年後やその先の自分も描いた上でこの3つを考えられると、転職活動もきっと充実したものになるでしょう。

  • Willは「階段の頂上」
  • Mustは「階段の一段ずつ」
  • Canは「自分の今の装備やステータス」
  • この3つの確認の場が面接

「Will・Can・Must」をベースに転職活動を進めることができれば、企業側への印象付けにも、自分自身の転職の成功にも繋がります。

目標ややるべきことがはっきりするためです。

一つ注意したいのが、WillとMustを混同しないこと。

「やりたいこと」と「やるべきこと」はそれぞれ「何をしていきたいのか(希望)」「どういった方法で志望企業に貢献していくか(やること)」です。

まずは書き出して、自分のWill・Can・Mustを考えてみましょう。

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