
脱アルバイトを目指して始めた就職活動。
書類を通過すれば、いよいよ面接です。
しかし、この「面接」で何を聞かれるのか…少し不安になってしまいますね。
今回は、アルバイト・フリーターの方が面接で聞かれやすい質問を3つに絞り、ご紹介します。
目次
★【面接の質問】なぜフリーターになったのですか?
「なぜフリーターになったのですか?」
…これはほとんどのフリーターの方が、
必ずと言っていいほどされる質問です。
状況に応じて正直に伝える必要がありますが、面接に適した答え方があります。
例えば、以下の例を見てみましょう。
なんとなくフリーターになってしまった場合
悪い回答:正社員で働く必要を感じなかったから、なんとなくアルバイトをしていました。
良い回答:学生時代にやりたいことが見つからず、妥協して正社員になることができなかったため可能性を探しながらアルバイトを続けてきました。現在は、御社の求人を拝見したこと、またアルバイトでの経験を活かせると感じたことから「正社員として働きたい」という意識を強く持っています。
なんとなく…という人は多いと思いますが、それを突き詰めて考えると「正社員で働く意味や価値を感じなかった」ためにアルバイトになったとも言えるのではないでしょうか。
「なんとなく」という答えは、仕事に対する意識が適当・考えが浅いと思われてしまう可能性があります。
まずは、当時の自分の選択を突き詰めて考えてみましょう。
夢を追っていて、就職をしなかった場合
悪い回答:夢を追っていたので、両立のために仕方なくアルバイトしてたって感じです。
良い回答:過去には●●を目指しており、その目標のために費やす時間が必要でアルバイトという選択を取っていました。しかし現在は、安定し充実した仕事をするということが自分の夢となりました。夢は今後、趣味として続けていこうと考えています。
採用担当者に「また夢の道を選んで、すぐにやめてしまうのではないか?」と思わせないよう、現在は仕事にしっかり集中できるマインドであることもアピールしましょう。
また、志望理由は「安定し充実した仕事をしたいから」のようなざっくりとしたものではなく、志望企業の魅力や自分の目標も具体的に盛り込み、伝えましょう。
学生時代に正社員就職できず、フリーターになった場合
悪い回答:学生時代、就活に失敗して就職できずに、アルバイトになりました。
良い回答:第一志望企業にご縁がなかったためです。学生時代はこだわりが強く、その一社に採用されることしか考えておらず、他の企業で正社員で働くということを考えられなかった時期がありました。現在は自分の考えを改め、視野を広く持って正社員の仕事を探していたところ、御社の求人を拝見し今回の応募に至りました。
ご縁もあるため、決してイコールではないのですが、就職できなかった=能力がなかったという印象を抱かせてしまうので、答え方には要注意です。
「内定がもらえなかった」のではなく「他の選択がなかった」と説明した方が印象を損ねません。
また、こだわりの強さは頑固さをイメージさせます。
現在はその時の自分を反省し、考えを改め、柔軟な選択を心がけていることも合わせて伝えるのが良いです。
★【面接の質問】フリーター時代・アルバイトでは、どんな仕事をし、何を学びましたか?
アルバイトでも、仕事は仕事。
あなたが与えられた仕事にどれだけ真剣に向き合えていたかを、採用担当者は見ています。
実際の経験に基づき、回答しましょう。
例えば「スーパー(コンビニ)のレジしかやったことがなくて、何も言えない…」そんな人でも大丈夫です。
「たかがレジ」「誰にでもできる」と思い込んでしまっていませんか?
しかし、本当にそうでしょうか?
レジ担当業務で身についたことの答え方を、下に例として記載します。
<答え方の例>
スーパーマーケット(コンビニエンスストア)で、主にレジ担当をしておりました。様々な層のお客様に対し、迅速丁寧かつミスのない対応が求められるため、効率的な業務と、コミュニケーションを常に意識してきました。また、レジ以外にも商品陳列や品出しも行っていたため、商品のマーケティングにも進んで取り組んでいました。立ち仕事が多く体力には自信があります。このように身につけた様々なことを、●●職(応募職種)で活かしたいと考えています。
レジ業務でも、スピード・正確さ・コミュニケーション能力・積極性・体力…
これだけのことをアピールできるのです。
何気ない普段の仕事でも、あなたは無意識のうちに色々工夫をしているはずです。
一度、どんなアルバイトをどのくらいの期間かけてやってきたのかを書き出してみると良いでしょう。
面接では、以下の特性が比較的重視される傾向にあります。
熱意
体力
積極性
コミュニケーション能力
リーダーシップ
継続力
忍耐力
ストレス耐性
全てを網羅しなくても大丈夫なので、いくつかを意識して盛り込んだ回答を作ってみましょう。
答え方としては、「スーパーマーケットでレジ業務を担当しており、学んだことは●つあります。一つ目は…」のように、最初に「いくつ学んだことがあるのか」を提示する回答方法も良いです。
★【面接の質問】アルバイト以外に、普段から取り組んでいることはありますか?
余暇をどのように過ごしているかについての質問は、正社員⇨正社員の転職の面接でも比較的よくあります。
フリーターの方は(もちろんシフトの状況もありますが)一般的に「正社員より時間がある」という認識をされており、その時間をどう使っているのかという部分は採用担当者も気になるところ。
勉強していること・挑戦している資格などがあれば、尻込みせずに答えましょう。
ほか、趣味でも打ち込んでいることがあれば、それを答えても良いです。
アルバイト以外に何か取り組んでいるものがあると、
ストレス耐性が高い(ストレス発散できるものがある)
活動的である
なんとなく時間を過ごしているわけでない
などの印象付けができるため、社会活動はもちろん普段から趣味でしていることなどがあれば、ぜひ答えましょう。
ソーシャルゲーム・ネットゲームなどは(プレイするのみであれば)答えない方が無難かもしれません。
面接担当者の年代にもよりますが、受動的な時間の過ごし方だと思われてしまうためです。
どちらかというと自分が主体になって動いている、活動的でわかりやすいものが好印象です。
特にこれといった趣味や活動をしていないという人は、「時間さえあれば仕事を探していたので、最近は特に個人的なことに時間を使う機会が少なくなっていました」と答えても良いでしょう。
★まとめ
今回は、フリーターの方がよくされる質問3つとその答え方について、例をいくつかご紹介しました。
答え方の例を参考にしていただけると幸いですが、一方で若い方は「熱意」も大きな評価ポイントです。
「こんな風に活躍したい」ということを自分の経験と絡めて上手に伝えられるようにしましょう。
また、フリーターの方はどうしても自己評価が低くなる傾向にあります。
「こんな仕事誰にでもできる」
「自分なんてどうせアルバイトだし」
と思わずに、心がけてきたことや経験に自信を持って、堂々と面接で話してください。
日本若者転職支援センターでは、アルバイト経験のみ・フリーターの方を積極的にサポートしています!
自分の経験をどう言葉にしていいか分からない、という方は、ぜひご相談ください。