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流行を生み出す<インフルエンサー>になるには?

流行を生み出す<インフルエンサー>になるには?

YouTube、Instagram、TikTok、Twitter…動画共有サイトを含め、私たちの身の回りには多くのSNSがあります。

日常や身の回りのことをポストして仲間と限定的な範囲で楽しめるSNSですが、ユーザーの中には人の興味を引く大きな影響力を持った存在がいます。それが「インフルエンサー」です。

若年層の中には、インフルエンサーになって生計を立てたい!インフルエンサーとして生きていきたい!という人もいるのではないでしょうか。

今回はインフルエンサーの歴史から仕事の内容まで、詳しく見ていきます。

みんなの憧れ、インフルエンサーとは?

「インフルエンサー」はinfluencer(=英語。日本語で「影響者」)、つまり「影響を及ぼす存在」を指す言葉で、その活動の場となるのは主に前述のようなプラットフォームです。

さらにインフルエンサーにより発信する内容はそれぞれ異なり、コスメや美容について発信する者がいればファッションについて発信する者もおり、その他にもインテリア、食事、ガジェットなど、インフルエンサーのジャンルは多岐に渡ります。

インフルエンサーの歴史は2007年頃に遡ります。まだSNSが今ほど世の中に浸透していなかった頃、インターネットでの発信の場は主に「ブログ」でした。ブログとはウェブログの略で、いわゆる日記のような形で文章と画像を組み合わせて「ウェブ(Web)」上で「ログ(記録)」を残すことができるプラットフォームです。

やがて自分のブログを持つ人の中でも大きな影響力を持った人は「カリスマブロガー」と呼ばれるようになりました。カリスマブロガーがブログ上で紹介したモノやサービスが売れる、人気が出るという現象も起こりました。

これは今でいうところの「インフルエンサーがポストしたものがバズる」構図とよく似ており、このあたりから「ウェブ上で影響力を持つ人」の存在が注目されるようになりました。もっとも、YouTubeもこの頃にはすでに存在しており、これをベースに活動する「ウェブ上で影響力を持つ人」も一定数いました。しかし世界的にもユーザー数は現在(後述のスマホ普及後:2023年)と比較するとまだ少なかったため、彼ら・彼女らを形容する明確な言葉はまだ存在しませんでした。

現代の「インフルエンサー」誕生!流行を作るヒトになるには?

2010年頃には企業が彼らの影響力に着目し、宣伝などのマーケティングを始めるようになります。これが日本での「インフルエンサー・マーケティング」の始まりです。

企業は彼らと提携し、モノやサービスを売り込む商法を展開するようになりました。

スマートフォンの普及に合わせ、カリスマブロガーたちも活動を終了もしくは徐々にその場をSNSに移行していきましたが、インフルエンサー・マーケティングも今度はそのプラットフォームをSNSに移して、継続されることになります。

また、作成や更新の技術的なハードルが高めだったブログと比較して、発信が容易なSNSが普及したことにより、そのユーザー・そして影響力を持つ存在は「一般人」の「若年層」にも出てくることになりました。

現代の「インフルエンサー」たちの誕生です。

では、現代では誰もがインフルエンサーになれるのか?という問いに関しては、これはイエスでもありノーでもあります。

というのも、単純にSNSでのフォロワー数が多いだけでインフルエンサーになれる訳ではないからです。

SNSのフォロワー数が多いことはもはや当たり前の必須項目で、そのフォロワーが有効なユーザーであるかということ、その上でプラスアルファの性質が必要です。

タレントや芸能人でない限り、一般の人がただ自分の好きなことを発信してインフルエンサーになれるケースは極めて少なく、何かのジャンルに特化した上で有益な情報を発信していることがマストになってきます。

また発信する内容をユーザーが「真似したくなる」という要素があるかどうかが鍵を握ります。

いくら有益な情報を発信していても、本人のキャラクターや振る舞いに対して「憧れ」の感情を持たせられないことには、インフルエンサーとして認知されるのは非常に難しいです。

逆に言えば、誰が見ても完璧という訳でなくても、強烈なキャラクターや個性、カリスマ性を持っているアカウントにはフォロワーが付きやすいー…つまり、インフルエンサーになれる素質があるといっても過言ではありません。何かコンプレックスがあったとしても、それをカバーしたり活かすような見せ方ができるアカウントであれば、同じような悩みを持つユーザーの共感を呼び、「真似したい」という気持ちに誘導することは不可能ではないのです。

しかしこの「見せ方」は決して簡単なものではなく、動画編集や画像編集などのスキルはもちろん、発信する分野への造詣も深くなくてはいけません。インフルエンサーになりたいのであれば、全力でコンテンツを提供し、自分自身さえコンテンツにする気持ちと覚悟がないと難しいと言えます。

インフルエンサー・マーケティングの難しさ

さて、インフルエンサーになることが難しいのと同じくらい、インフルエンサーを使った宣伝にも一定の難しさがあります。

ブログブームの最中である2010年前後、タレントや芸能人が特定の商品を自身のブログに掲載し、推奨したことが問題になりました。

一体何が問題になったのでしょうか?答えは、広告と分からないように宣伝を打ち出したことにあります。

実際はビジネスとして報酬を受け取った(=つまりその発信は「宣伝広告」)にもかかわらず、影響力を持つ人たちが「さも自分の意志でレコメンドしている」かのように見せた発信が、問題視されたのです。

このようなステルス・マーケティングは上記の通り中立な立場にない人が中立な立場を装って、評価を上げようとすることが問題となりました。ステルス・マーケティングを取り締まる直接の法律は存在しない一方、倫理的な問題を含むため、当時はインターネット上で大きな問題になりました。

法律には抵触しないものの、最近では広告業界の自主規制ルールであるWOMJガイドラインにより、宣伝投稿は宣伝であることが明確に分かるようにしなければならないという認知が広まりつつあります。

そのため、最近では必ずと言っていいほど、SNS上での広告は「プロモーションを含みます」「●●(企業)とのタイアップ」などの表示がされます。これらはいわゆる「案件」とも呼ばれる、企業がインフルエンサーにプロモーションを委託している投稿です。ただ、こうしたインフルエンサー・マーケティングは、前述のステルス・マーケティングと紙一重な部分もあり、その扱いが非常に難しいところです。

インフルエンサーの危機、炎上やフォロワー離れのリスク

また、インフルエンサーはあくまで一個人であり、企業がその発言や見せ方を完全に管理するのは不可能とも言えます。これはインフルエンサーの発信によっては、宣伝どころか「炎上」してしまう可能性もあるということです。

例えば、宣伝の投稿で軽率な発言をしてフォロワーの気持ちが離れるという直接的なものはもちろん、繰り返し「案件」の投稿をすることでインフルエンサー本人の意図が見えにくくなり、フォロワーに飽きられてしまうケースもあります。

いずれも宣伝になるどころかマイナスイメージがつき、依頼した企業側にもダメージがある上、何よりインフルエンサー側にもフォロワー離れの可能性をはらんでいるというリスクがあります。

インフルエンサーにとって、フォロワーは生命線です。インフルエンサー・マーケティングは失敗すれば大きなリスクを伴う、まさに諸刃の剣なのです。

マルコム・グラッドウェルが2002年に発表した著書『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』がベストセラーになり「広告より口コミの方が顧客獲得単価が高い」という認知が広がりました。このことからわかるように、インフルエンサー・マーケティングの歴史は浅く、その効果に伴う副次的事象や弊害の可能性などは、まだ研究の余地があると言えます。

インフルエンサーになるならマスト!マーケティングの仕組みと自己理解

インフルエンサーになるには、フォロワー数やクリエイティブ作成スキルはもちろん、発信ジャンルへの造詣の深さなど、多数の要素が必要になってきます。

加えて、インターネットでどのようにものが売れているか?というWebマーケティングの知識もある程度持っていないといけません。そして何より重要な、自分の良さをSNS上でどのようにアピールできるかという部分で、自己理解をしなくてはなりません。

自分の良いところ、逆にコンプレックスとしているところ。客観的に自分自身を見つめる「自己分析」の作業は、あらゆる職業に就く場合に役立てることができます!

一流の仕事をするには、たくさんの勉強や努力が必須。一見華やかなインフルエンサーの世界もまた同じです。

インフルエンサーになりたいという人も、そうでない人も、ぜひ「一流の仕事」をするために、勉強やスキルアップ、そして自己理解をどんどん深めていってください。きっとその努力は、あらゆる局面であなた自身を助けてくれることでしょう。

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