目指せ!コミュニケーション上手①【対面でのコミュニケーション】
突然ですがみなさんは、人とのコミュニケーションをうまく取れていますか?
相手の気持ちが読めない、怒らせてしまった、もっと元気にと言われる…。
そんな悩みは今も昔も、人々の間で尽きないものでした。
昨今は特に、新型コロナウイルス感染症の影響により、従来の「対面」(面と向かっての会話)に加え、「非対面」(電話やWeb会議)という新たなコミュニケーションのチャネルが急激に浸透しています。
変容する時代の中、どうやったらコミュニケーションに対する苦手意識をなくし、円滑に人との繋がりを築いていけるのかを、このシリーズでご紹介していきます。
第一回となる今回は、「対面でのコミュニケーション」がテーマです。
人と面と向かって接する時、どんな点がポイントになるのでしょうか。早速ご紹介していきます。
★そもそもコミュニケーションとは何か
コミュニケーションというのは、具体的には下記のように定義されています。
< 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。>(出典:デジタル大辞泉)
「あれっ?コミュニケーションって、話し言葉のことじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんね。
実はコミュニケーションというのは、言葉の他にも文字や身振りなど、あらゆる方法を駆使して、思考や感情を相互に伝え合うことを指します。
私たちはコミュニケーションと聞くと、どうしても会話のことを連想しがちですが、それに限らないというのが本当のところです。
コミュニケーションは冒頭の「対面」「非対面」にも分けられますが、そもそもコミュニケーションが持っている素質として「言語」「非言語」に分類されます。
言語コミュニケーションは、私たちがイメージする「言葉」の部分であり、非言語コミュニケーションが後者の「文字」「身振り」に該当します。
非言語コミュニケーションは、極端な例をあげると
①不機嫌な態度を取る=無言の「私は機嫌が悪い」という感情の伝達
や
②相手と目線を合わせない=無言の「興味がありません」という意思の伝達
などがあります。
★言語/非言語コミュニケーションには「割合」がある
この言語/非言語コミュニケーションには、伝達にどれだけ影響するかの割合があります。
下の図をご覧ください。
心理学者のアルバート・メラビアン博士が測定した結果を、円グラフで表しました。言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション=VC)と非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション=NVC)の、何がどれだけコミュニケーションのウエイトを占めるかを表しています。
全体を100%で示すと、言葉が占めるウエイトはそのたった7%にすぎません。
実際には、非言語コミュニケーションが占める割合が、こんなに大きいのです!
例えば面接で、「自分の長所は、元気なところです」と発言したとしても、うつむいて小さな声であったなら、採用担当者は懐疑的な気持ちになるでしょう。
小さなことにも思えますが、こういった印象の不一致の積み重ねがネックとなり、面接をパスできないことも多くあります。
逆に多少言葉選びに失敗してしまっても、明るく元気な姿勢を貫けば、評価してもらえる可能性は十分にあります。
面接の話はまた別の機会にするとして、いよいよ今回の本題に入ります。
★対面でのコミュニケーションはどんな場面&何に注意するべき?
対面でのコミュニケーションが発生する場面は、今実際に同じ空間にいる時です。
- 面接
- オフィスでの会話
- ミーティング
- 同僚とのランチ休憩
- 飲み会
飲食の場は多少影響がある現状ですが、ビジネスの場面では、主にこれらが想定されます。
◎身だしなみに注意しよう!
対面のコミュニケーション、かつビジネスシーンで第一に注意したいポイントといえば…話す内容もさることながら、実は非言語コミュニケーションに該当する「身だしなみ」です。
身体や衣類、持ち物は清潔かどうかという、ある意味人間が社会的生活を営む上でもっとも基礎的な「衛生」は、このご時世ということもあり人々が特に敏感になっている部分です。
身だしなみは、身振り手振りなどと同じく、非言語コミュニケーションの「視覚情報」(visual)に該当します。
清潔感があるか、その上で社会人としてビジネスシーンに相応しい着こなし・持ち物の携行ができているかを今一度見直してみましょう。
- シャツの袖口や襟は汚れていないか?
- スーツにシワやよれはないか?
- 爪は切っているか?
- 不快な匂いはないか?
上記のチェックリストを元に、ご自身でも確認することをおすすめします!
◎会話中、視線はしっかり相手に向けよう!
相手に不快感を与えない身だしなみができたら、次は身体的行動(ジェスチャーや視線)に当たる視覚情報(visual)を意識してみましょう。
相手に話しかける時、または話しかけられた時、つい目をそらしてしまうことはありませんか?
あまりにも鋭い眼光で相手を見つめるのはプレッシャーを与えてしまいますが、程よく視線を向けることは、相手に「話を聞いてくれている」という安心感を与えます。
相手の目を見るというよりは、相手の顔全体に柔らかく視線を向けるのが、敵意を感じさせない視線の送り方です。
伝えたいけれど言語化しにくい内容はジェスチャーで補ってももちろんOKですよ。
逆に、自分の行動に癖がある場合は要注意です。
椅子をゆする、爪を噛む、足を組むなどは相手に不快な印象を与える視覚情報です。
◎声の抑揚を意識しよう!
声(vocal)の大きさは多くの人が「小さい声はNG」「ハキハキ話そう」と意識するところですが、意外と見落としがちなのが抑揚。
声の抑揚がなく平坦だと、なんだか機械的で寂しい印象になってしまいますね。
余談ですが、みなさんも使っているであろう「iPhone」に搭載されている音声アシスタント機能「Siri」は、iOS11以上から、より抑揚のある話し方にアップデートされました。
機能面でもデザインでもシンプルさを追求することで有名なApple社がこのような一見不要とも思える機能を搭載した理由の1つとして、Siriを単なるAIではなく「頼れるアシスタント(人)」と位置付けているため、会話にも抑揚が必要という判断に至った…という説もあります。
これが本当だとしたら、なんともユーモアがあるエピソードです。
こんな部分からも「人との会話には一定抑揚が必要」というグローバルな共通認識があることが伺えますね。
抑揚には感情がダイレクトに現れます。
声の大きさにも注意しつつ、少しだけ「抑揚」も意識してみましょう。
◎話す内容に自信がなければ、あらかじめまとめておこう!
諸々の準備が整ったところで、いよいよ言語(verbal)の部分に意識を向ける時が来ました。
ですが、いざ会話となると、何を話すか、返事の言葉などをどのように伝えていいかわからない…ということも、まだ社会人経験が少ない若い人には、しばしばです。
会話を恐れないためにも、ぜひ「想定される質問と答え」リストを作ってみてはいかがでしょうか。
「これお願いできる?」には「承知いたしました」「少しお時間をいただけますか」「今は難しいです」など、OKとNGの返事の、バリエーションを複数考えておくのです。
人との会話なので、事前に内容を予測するのは難しいですが、例えば自分の中で少しボキャブラリーを増やしておくことで、狼狽えずにすみます。
人と接することに苦手意識を感じると、コミュニケーションそのものに自信を持てず、恐怖すら感じてしまうことに繋がりかねません。
ぜひ、普段から活字を読んだり先輩の会話を聞いたりして、ボキャブラリーを身につけていってください。
★対面でのコミュニケーションは、暮らしから無くせないもの
以前より機会が減っているとはいえ、人と面と向かって接することは、なくすことはできないものです。
そんな時にこのコラムがお役に立てれば幸いです。
次回は非対面でのコミュニケーションについてご紹介していきます!
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