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20代副業のリアル/どんな副業があるの?収入はどれくらい?

20代副業のリアル/どんな副業があるの?収入はどれくらい?

ある日SNSを開くと、知らないアカウントからの通知が…。

「あなたも副業で、ラクして月収を倍にしませんか?!」

怪しいと思う一方で、「副業」というキーワードがなんとなく気になって検索…そんな経験、みなさんにもあるのではないでしょうか。

実際に「副業」で検索すると、さまざまな情報が出てきます。

  • 実際に20代で副業している人っているの?
  • 副業でできる仕事には、どんなものがあるの?
  • その収入はどのくらいになるの?

今回は20代の若者と「副業」のリアルについて、徹底的に調べてみました!

そもそも「副業」とは

副業とは、本業の仕事の他に、サブ的に従事している仕事全般を指します。

日本では最近まで、「副業をしている人は働いている人のうちの10%」と言われてきましたが、2022年のアンケートでは、なんと28%もの人が副業をしているという結果が出ました。

つまり10人いれば、約3人弱は副業をしているということになります。

また、副業をしている人の就業形態として、正社員が48.4%、正社員以外が20.8%、個人事業主が12.6%、その他が18.2%となっています。

引用:会計バンク株式会//PR TIMES

副業、どんな職種が人気?

昭和の時代はいわゆる内職などが主でしたが、最近ではちょっと違います。

インターネットの普及やコロナ禍もあり、データ入力を始め、秘書業務、インサイドセールス、採用代行、マーケティングなど、様々な業界・職種の副業があります。

どの職種が人気か、と限定するのは難しいですが、直近では自宅でできる作業を副業にしている人が多い傾向にあります。

また、副業をする理由として最も多かったのは、「収入を増やしたい」で85.3%。そのほか、「本業以外でも収入を得る手段を得たい」が54.7%、「本業では得られない経験を積みたい」が45.7%、「好きなことを活かして仕事をしたい」が41.4%となっています。

主に金銭面による理由で副業を考える人の割合が多いことがよくわかります。

引用:株式会社学情/Web東奥

気になる「副業での収入」ってどのくらい?

では、実際に副業では、どのくらい稼げるのでしょうか?

副業経験や副業意向のある人を対象にしたアンケートによると、副業での平均月収は、「5万9,782円」。

一方で副業で得たい収入希望平均額は月額13万2,546円でした。

実に7万円以上の開きがあり、理想と現実にはかなりギャップがあるようです。

しかし、副業で満足いく収入を得られなくても、人脈を広げたり経験を積んだりという点で満足している人も60%を超える結果が。

やはり収入だけにフォーカスして副業をすると、思うようにいかない場合もありそうです。

引用:株式会社マイナビ/マイナビ転職

バレる?バレない?副業禁止のリアル

さて、副業をしたい、と思った場合に、確認しなくてはいけないことがあります。

本業である就業先の企業が、副業禁止であるかどうかの確認です。

会社に黙って副業をしたいと思っても、副業禁止である以上は、副業をしてはいけません。

なぜ企業は副業を禁止するのでしょうか?

こんなアンケート結果があります。

引用:株式会社リクルート/Freee

従業員の過重労働を心配するためというものがトップの理由ですが、その他にも「情報漏洩のリスクがあるため」「人材の流出につながるため」など、事業に関して懸念する意見も目立ちます。

その中でも、「情報漏洩のリスクがあるため」は、懸念材料として最も多い理由となりました。

企業で働くと、基本的に自社や取引先の機密情報を扱うことになります。

同じ端末を使って作業することによる物理的なリスクはもちろん、会話の中でうっかり機密情報を口にしてしまうなどの人的リスクまで、副業によるさまざまな問題が考えられます。

インターネットの普及やコンプライアンスの遵守、DX化により、情報は未だかつてないほど取り扱いに注意が必要になりました。

そんな中、機密情報の取り扱いにセンシティブになっている企業は増えており、副業禁止の判断は当然の結果とも言えます。

そもそも禁止の場合は副業すべきではなく、バレる・バレないの問題ではありませんが、仮に会社に隠れて副業したとしても、年末調整や確定申告時などに発覚するケースも0ではありません。

何より社則で禁止されていることを黙って行っていた場合、判明した時に懲戒処分となることも。

少しのお金を稼ぐための副業が原因で、減給や、最悪の場合は免職となり本業を失い、本末転倒となる可能性もあります。

また、副業OKであっても条件付きや届出が必要なケースもあるため、いずれにせよ在職中の会社に確認が必要です。

副業と本業のバランス

会社で副業がOKだったとしても、注意しなければならないことがあります。

それは、副業が本業に支障をきたさないかということ。

仕事は、文字通りあくまで「本業」がメイン。

その本業に支障をきたす場合は、副業をするべきではありません。

例えば、夜間や休日に副業をしている場合、十分な睡眠時間や休息が確保できないことがあります。

そうなってしまうと、日中の仕事で集中できなかったり、ミスが起こってしまいやすくなります。

これでは、本業と副業が両立できている状態とは言えません。

実際に、20代で本業と副業を両立して稼いでいる人は、あまり多くありません。

引用:株式会社学情/PRTIMES

特に20代の若いうちは、社会人としてもまだまだ勉強中の段階。

本業に集中できない場合は、副業はもう少し先と考えた方が良いでしょう。

20代で副業もいいけれど…

20代は、社会人としての基礎を学び、30代以降でいかに活躍できるかの基盤を作る、重要な時期でもあります。

「お金を稼ぐ」ことも大切ですが、本業に打ち込み成果を出すことで、30代以降の給与アップにも繋がってきます。

シンプルに「お金を増やす」方法なら、投資という選択肢もあります。

少額から始められる積立NISAやiDeCoなどであれば、広く普及していることもあり、書籍などでノウハウも比較的簡単に得られます。副業よりも時間はかかりますが、お金を増やすための選択肢として考えてみても良いでしょう。

お金のことや仕事のこと、そして将来のこと。色々悩んで、時には失敗もするかもしれません。

ですが、そんな20代の過ごし方が、30代以降の人生を大きく決定づけていきます。

一つ一つの選択を、ぜひ後悔のないように選んでいってください。