「退職代行」と「キャリア支援」のお話

ニュースでも度々話題になる「退職代行サービス」。これは、退職代行サービス会社があなたに代わって退職の手続きを取ってくれるというものです。スマホから簡単に相談できたり、1回数万円という金額設定だったりという手軽さから、サービスのニーズが急増しています。人材不足の現代では、企業がなんとか人を確保することに奔走しています。退職志望者の中には「上司が取り合ってくれない」「退職日をいつも先延ばしにされる」という悩みを持つ人から、「今すぐ職場から逃げ出したい」という人まで、様々です。

★退職代行してもらえば、安心って本当?

確かに、退職をなかなか取り合ってもらえなかったり先延ばしにされたりで悩んでいるという場合は、第三者からの指摘があると動いてくれる可能性もあります。

しかし、サービス会社が間に入って代行しても、100%退職が円満に解決するわけではありません。むしろ、両者の間に溝を生む可能性もあります。突然そのような第三者が出現したら誰だって驚きますし、場合によっては反感を買うかもしれません。特に、仕事の引き継ぎがなされないまま退職してしまう『逃亡型』の場合、残された社内の人も大変なはずです。

参考:ビジネスインサイダージャパン「急増する「退職代行サービス」。料金や“引き継ぎレス”問題を叩く前に考えたいこと」

★退職代行から退職支援に切り替える企業も

退職代行サービス「リスタート」を提供していた株式会社UZUZは、2018年12月にこれを退職支援サービスに切り替えました。

参考:PR Times:話題の退職代行「リスタート」がサービス内容を変更|「退職代行」から「退職支援」へ

非弁リスクによる退職トラブル(費用を払っても退職代行が失敗に終わるケース)の発生や、退職代行サービスの法的な立ち位置も不透明という状況が背景にあるようです。退職代行サービスは手軽で便利な反面、こういったリスクも抱えています。

★退職はいずれにしても円満にしよう

代行サービスを使うのも良いですが、退職はあなたと勤め先の企業の間の問題。よほどのパワハラや理由がない場合、円満退職のために自分で出来ることをしてみるのは、トラブル回避の方法にもなります。日本若者転職支援センターは、こうした退職支援・転職支援などをまとめて『キャリア支援』を行なっています。

退職支援といっても代行サービスのそれとは違い、あなたと勤め先の企業の間に入ることはありません。円満退職を進めるために、あなたをサポートするのが私たちが行う退職支援のメインになる部分です。例えば、面談の中で「あれはもう済みましたか?」「これはどうなっていますか?」と確認しながら退職の進め方をアドバイスしたり、時には気持ちの整理をするためのカウンセリングをしたり。

・そもそも社内の誰に退職の旨を伝えれば良いのか
・どのように伝えるのか
・提出書類(退職願、退職届)のうちどれが必要か
・仕事の引き継ぎは誰にどう行えば良いのか
・家族(パートナー、両親など)には相談して賛成を得られたか

など、退職する時に考えることは多くありますので、こうしたことを一つ一つ解決していきましょう。転職先の企業への入社が少し後ろ倒しになっても、円満に越したことはありません。そして退職というものを経験することも、若い人にとっては社会勉強の一つとも言えますよ。

★まとめ

退職には悩みがつきものです。ですが焦らず(特に、転職先の企業が決まっている場合)に、しっかりと手順を追って進めていきましょう。企業もあなたに、あなたも企業にと、お互いに感謝して退職する場合はとても気持ちが良いですよね。立つ鳥跡を濁さずということわざがありますが、まさにその通り。代行サービスを使うかどうかに関係なく、「きちんと必要なことを終わらせる」のは、社会人のマナーの基本。1人で抱え込んでしまわないように、周りとも連携を取りながらうまく引き継ぎ・退職と進めていきたいですね。

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